こんにちは、松村です。

先日、私が仲良くさせてもらっているある行政書士さんが非常に興味深い話を聴かせてくれました。

「この前ね、三重に住んでいるインドネシアの方から突然、仕事をお願いしたいって電話があったんですよ。

で、急きょ近鉄電車に乗って三重まで行ってきました。」

ちなみにこの方は大阪在住の行政書士さんで三重には何の縁もゆかりもありません。

本人的にもわけがわからず

「なんで僕のところに?」

と思いつつ三重へ向かったそうです。

で、どうしても気になったので、そのインドネシアの方とお会いした時に率直に聴いてみたらしいです。

「三重にもたくさん行政書士がいるのになんで、わざわざ私に仕事を依頼して下さったんですか?」

するとそのインドネシアの方は逆になんでそんなことを聴くんだ?とでも言いたげな表情を浮かべながらカタコトの日本語でこう答えたらしいです。

「アナタ、インドネシア、センモンデショ。」

それで気付いたらしいです。

「あっ、俺インドネシアの人専門の行政書士だと勘違いされてる!」って。(笑)

実はこの行政書士さん、インドネシア料理が大好きでほぼ毎週のようにインドネシア料理の専門店に通ってるんですね。

だからインドネシア人の知り合いがたくさんいるんですよ。

でそうなると彼らから公的書類の作成、提出の仕事の依頼を受けることも必然的に多くなるじゃないですか。

そのあたりのことをこの三重在住のインドネシアの方がブログか何かを見て知って、勝手に

「あっ、この人インドネシア人専門の行政書士なんだ。」

と誤解されたようなんです。

それで、自分は三重に住んでいるにもかかわらず、わざわざこの大阪在住の行政書士さんのところに仕事を依頼してきたというわけです。

まあ、この話自体は単なる誤解から始まった笑い話みたいなものなんですが我々スモールビジネスオーナーにとって非常に重要な教訓を含んでいます。

もう言わなくてもわかりますよね。

はい、業務分野を絞って、お客さんを選ぶということをやると

「お客さんから選ばれるようになる。」

ということです。

なにしろ単なる誤解であっても選ばれてしまうぐらいなのですから意図的にやれば、なおさらですよね。

業務分野を絞って、お客さんを選ぶというのは確かに少し勇気のいることなのかもしれません。

一時的には売上が下がってしまうことも当然、ありますから。

しかしながら、長い目で見れば今回の事例のように、かなり強力な集客効果を発揮することは間違いありません。

いずれ決断してよかったと思える日が必ず来ますので、

思い切って「業務分野を絞ってお客さんを選ぶ」ということを実践してみて下さいね。