こんにちは、松村です。

先日、ちょっと面白い経験をしたのでシェアしておきたいと思います。

既にご存知の方も多いと思いますが私は大のラーメン好き。

気になるラーメン屋があると少々遠方でも欲求をおさえることができずすぐに出かけて行ってしまいます。

で、ここ最近、気になっていたのが京都の一条寺にあるラーメン屋、極鶏です。

ドロドロの鶏スープが人気を呼んでラーメン激戦区一乗寺でも最も長い行列を作っているとか。

そこで、早速、友達と連れ立ってはるばる遠征してきたのですが12時半くらいに到着したにもかかわらず、その日は既にスープ切れ。

結局、食べることはおろか行列に並ぶことさえできなかったのです。

大阪から片道1時間半ほどもかけて出かけて行ったにもかかわらずですよ。

「次は必ず食べてやる!」

そう深く心に誓った私は、約1月後再び仕事をさぼって一乗寺に向かいました。

今度は確実に食べられるように事前にしっかりと情報収集することにしました。

すると開店前に行列が長くなり過ぎると整理券を配ることが判明。

そこで、その整理券を確実にゲットするべく11時前には行列に並ぼうと決意しました。

時間を逆算して茨木の自宅を9時前に出発することにしました。

JR・地下鉄・叡山電鉄と3本の電車を乗り継ぎ、一乗寺についたのが10時半くらい。

そこからダッシュして店の前についたのが10時40分くらいだったと思います。

並んでいるのは、まだたったの3人。

そう私は4番手だったわけです。

「よっしゃあ、これなら食べられる!」

私は安堵しながら開店時間を待ちました。

その後、行列が長くなりすぎたためお店は結局、本来の営業開始時間を少し早めて11時15分くらいに開店。

たぶん、その頃には行列は25人ぐらいには伸びていたんじゃないでしょうか。

ほどなく順番が回ってきて店員さんの案内にしたがって入店。

私はついに、前回は立ち入ることさえ許されなかった店内に足を踏み入れることができたのです。

行列に並んでいる間に注文を済ませていたので、ほとんど待つことなくラーメンが運ばれてきました。

第一印象は「異様」。

なんと麺と麺の間に空間が存在しているのです。

おわかりになりますかね。

スープがドロドロ過ぎて麺と馴染まないため麺と麺の間に空間が存在しているのです。

「どんだけ濃いいねん。」

私はそう心の中で突っ込みを入れながら、箸で麺を持ち上げました。

固形と表現してもいいぐらいのドロドロのスープが一緒に持ち上がります。

重いよ。(笑)

一口目。

んっ、なんか味うすい?

スープがよく混ざってないのかも。

そう思った私は麺とスープをよくかき混ぜてみました。

二口目。

今度はしっかりと味がしました。

うん、確かにこれはなかなかおいしい。

三口目。

おいしい。

でも・・・・・

あの行列から想像していたほど特別においしいわけじゃないかも。

まあ、好みもあるやろうしね。

四口目。

うわ、おいしけど一口一口が重すぎるわ。

半端なく胃にズシリと来る。

五口目。

いや、これあかんわ。

最後まで食べきれるかなあ。
結局、私は最後まで食べきることができませんでした。

スープはもちろんのこと、麺までも結構の量を残してしまったのです。

大好きなラーメンを残すなんておそらく私の人生ではじめての経験でした。

会計を済まして一乗寺の駅に向かう道中、私は今日、自分におこったことについて考えていました。

認めたくはありませんが、私は意図的か、意図的でないかは別にして、確実に存在した心理的要因にやられてしまったわけです。

第一の要因は社会的証明です。

人は何らかの判断をする際に周囲の人がどのような行動をとっているのかを判断材料として用いようとします。

ここでは私がかつて目にした行列が判断材料となりました。

長い行列を目にしてしまった私は自分にとっても、当然のようにおいしいものと考えてしまっていたわけです。

(決して、おいしくないわけではありませんが。)

第二の要因は希少性です。

人は希少性のあるものに強く心を惹かれます。

手に入りにくいものはいいものだと考えてしまうのです。

私は前回、一乗寺までも出向いたにもかかわらず、ラーメンを食べることができませんでした。

そう、私にとって極鶏のラーメンは「この上なく希少性のあるラーメン」だったのです。

かくしてこのラーメンは私にとっては絶対に食べずにいられないラーメンとなりました。

実際には私にとっては完食することさえ難しいラーメンだったにもかかわらず。
今回、私を極鶏のラーメンにどうしようもなく惹きつけることとなった心理的要因

・社会的証明
・希少性

は必ず、あなたご自身のビジネスにも応用できるものです。

私のような面倒くさがりやさえわざわざ遠方まで走らせることができるそのパワーを是非ともあなたのビジネスにも意識的に取り入れるようにして下さい。

少なからず売上増が期待できるはずです!

それでは、最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。
追伸

ちなみに極鶏のラーメンは決しておいしくないわけではありません。

ただ、45歳のおっさんの胃には少し重すぎたというだけのことです。

私のとなりに座った女性はラーメンだけでなくもう一つの名物、卵かけご飯までペロリと完食していましたから。

胃腸の丈夫さに自信のある方は他に類を見ないこってりスープを試しに是非、一度立ち寄られてみては。